フリーランス薬剤師の税金・請求書完全ガイド

📋 この記事で分かること

✅ 青色申告vs白色申告の違い（年間18万円の差）
✅ 経費にできるもの一覧（年間20〜40万円）
✅ おすすめ会計ソフト3選（freee・マネーフォワード・やよい）
✅ 確定申告の流れ5ステップ
✅ 請求書テンプレート（コピペOK）
✅ 報酬未払い時の対処法

📑 目次

1. 青色申告で年間18万円節税
2. 確定申告の流れと会計ソフト
3. 請求書と報酬未払い対処法

🎬 とある１日の会話

💰 Part 1：青色申告で年間18万円節税

青色申告vs白色申告

フリーランスになったら、確定申告が必要です。青色申告と白色申告の2種類がありますが、青色申告が圧倒的にお得です。
青色申告は所得税法に定められた一定の帳簿を備え付け、取引を記録し、帳簿や書類を一定期間保管する納税者のみが選択できる確定申告方法です。

青色申告のメリット（年間18万円の節税効果）

具体例：年収500万円の場合

白色申告の場合：

課税所得：500万円
所得税：約57万円
住民税：約50万円
合計：約107万円

青色申告の場合（65万円控除）：

課税所得：500万円 - 65万円 = 435万円
所得税：約47万円
住民税：約43万円
合計：約90万円

節税額：107万円 - 90万円 = 約17〜18万円

✅ しゃーぴぃのおすすめ

青色申告は手間がかかるけど、年間18万円も節税できるから、絶対にやった方がいい。会計ソフトを使えば、初心者でも簡単にできるよ。

青色申告の始め方

ステップ① 開業届を提出

開業届とは、個人事業主が開業したことを税務署に知らせるための書類です。正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。

提出先：所轄の税務署
期限：開業から1ヶ月以内
費用：無料

必要事項：

• 氏名、住所、マイナンバー
• 開業日
• 職業：「薬剤師」
• 事業内容：「調剤薬局業務」
• 国税庁のWebサイトから開業届

ステップ② 青色申告承認申請書を提出

提出先：所轄の税務署
期限：開業から2ヶ月以内（または確定申告する年の3月15日まで）
費用：無料

📖 しゃーぴぃの体験談

僕は税務署に行って、窓口で「開業届と青色申告承認申請書を出したいです」って言ったら、職員さんが丁寧に教えてくれたよ。書類も30分くらいで終わったから、意外と簡単だったんだ。

経費にできるもの一覧

フリーランスは、業務に必要な支出を「経費」として計上できます。これにより、課税所得が減り、税金が安くなります。

💡 しゃーぴぃのアドバイス

経費は「業務に必要か？」で判断するんだ。例えば、スマホは仕事でも使うけどプライベートでも使うから、「業務使用分50%」として、半分だけ経費計上するのが一般的だよ。

📊 Part 2：確定申告の流れと会計ソフト

確定申告の流れ5ステップ

ステップ① 日常の帳簿付け（通年）

やること：

• 収入を記録（請求書ごと）
• 経費を記録（レシートを保管）
• 会計ソフトに入力

頻度：月1回（できれば週1回）

ステップ② 年末の整理（12月）

やること：

• 1年分の収入・経費を確認
• 領収書・レシートを整理
• 漏れがないかチェック

ステップ③ 申告書の作成（1〜2月）

やること：

• 会計ソフトで確定申告書を自動作成
• 控除額（65万円）を適用
• 所得税・住民税を計算

ステップ④ 申告書の提出（2月16日〜3月15日）

提出方法：

1. e-Tax（おすすめ）：マイナンバーカードで自宅から提出
2. 郵送：税務署に郵送
3. 窓口：税務署に直接持参

ステップ⑤ 納税または還付（3〜4月）

納税：所得税を銀行振込またはコンビニ払い
還付：源泉徴収されていた場合、還付金が振り込まれる

おすすめ会計ソフト3選

freee（フリー）

おすすめポイント：

• 初心者でも分かりやすい
• スマホアプリで領収書を撮影→自動で経費計上
• 確定申告書を自動作成

料金：

• スターター：月1,480円（年払い11,760円）
• スタンダード：月2,680円（年払い23,760円）

✅ しゃーぴぃのおすすめ

僕はfreeeを使ってるよ。スマホで領収書を撮るだけで、自動で経費計上してくれるから、月30分くらいで帳簿付けが終わるんだ。

月1,480円の投資で年間18万円節税できるなら、めちゃくちゃコスパいいよね。

マネーフォワード クラウド確定申告

おすすめポイント：

• 銀行口座・クレジットカードと自動連携
• 機能が豊富
• 確定申告書を自動作成

料金：

• パーソナルミニ：月1,280円（年払い9,600円）
• パーソナル：月1,680円（年払い11,760円）

やよいの青色申告オンライン

おすすめポイント：

• 昔からある定番ソフト
• コスパが良い
• 初年度無料キャンペーンあり

料金：

• セルフプラン：年8,000円
• ベーシックプラン：年13,200円

確定申告にかかる時間

初回：3〜4時間
2回目以降：2〜3時間

📖 しゃーぴぃの体験談

初めての確定申告は、3時間くらいかかったかな。でも、2回目以降は慣れて2時間くらいで終わるようになったよ。

会計ソフトがないと、もっと時間がかかるから、絶対に導入した方がいい。

📄 Part 3：請求書と報酬未払い対処法

請求書の書き方

フリーランスは、毎月薬局に「請求書」を発行する必要があります。

請求書テンプレート

請求書

○○薬局 御中

下記の通り、ご請求申し上げます。

請求日：2025年10月31日
支払期日：2025年11月25日

---------------------------------------------------
品目              数量    単価      金額
---------------------------------------------------
調剤業務（10月分）    32時間  3,500円  112,000円
交通費                              5,000円
---------------------------------------------------
小計                              117,000円
消費税（10%）                       11,700円
---------------------------------------------------
合計                              128,700円
---------------------------------------------------

振込先：
○○銀行 △△支店 普通 1234567
薬剤師 ○○○○

発行者：
薬剤師 ○○○○
〒123-4567 東京都○○区○○1-2-3
電話：090-1234-5678

請求書のポイント

① 源泉徴収の扱い

フリーランスの報酬は、源泉徴収される場合とされない場合があります。

源泉徴収される場合：

• 報酬額の10.21%が天引きされる
• 例：報酬10万円 → 振込額89,790円

請求書の書き方：

小計：100,000円
源泉徴収税（10.21%）：-10,210円
振込額：89,790円

② 発行タイミング

おすすめ：毎月末
理由：管理しやすい

💡 しゃーぴぃのアドバイス

僕は毎月末に、その月の勤務時間を集計して請求書を作ってるよ。テンプレートを作っておけば、5分で終わるからね。

③ 送付方法

方法①：メール（PDF添付）
方法②：郵送

メール件名例：

【請求書】2025年10月分 薬剤師○○○○

④ 保管方法

電子保存：

• Googleドライブなどに保存
• フォルダ構成例：「2025年/10月/○○薬局_請求書.pdf」

紙保存：

• 7年間保管義務あり

報酬未払い時の対処法5ステップ

報酬が支払われない場合、以下の手順で対処しましょう。

ステップ① 電話で確認（支払期日の翌日）

例： 「お世話になっております。10月分の報酬について、25日が支払日でしたが、まだ振込確認ができておりません。ご確認いただけますでしょうか？」

ステップ② メールで催促（1週間後）

件名：【再送】10月分報酬のお支払いについて

本文：

○○薬局 △△様

お世話になっております。薬剤師の○○です。

10月分の報酬について、契約書では11月25日が支払期日となっておりますが、
本日（11月30日）時点で振込確認ができておりません。

ご確認の上、早急にお支払いいただけますようお願い申し上げます。

薬剤師 ○○○○

ステップ③ 内容証明郵便で催促（2週間後）

内容証明郵便：

• 郵便局で手続き
• 費用：約1,500円
• 「いつ、誰が、誰に、何を送ったか」を証明

ステップ④ 労働局または弁護士に相談（1ヶ月後）

労働局：

• 個別労働紛争解決制度（無料）
• あっせん手続き

弁護士：

• 法テラス：無料相談
• 弁護士費用：5〜10万円

ステップ⑤ 少額訴訟（最終手段）

少額訴訟：

• 60万円以下の金銭トラブルに対応
• 簡易裁判所で手続き
• 費用：約1万円

📖 しゃーぴぃの体験談

以前、報酬が2週間遅れたことがあるんだけど、電話したら「経理が忙しくて…すみません、すぐに振り込みます」って言われて、2日後に振り込まれたよ。

**最初は穏やかに確認するのがコツ。**いきなり強く出ると、関係が悪くなるからね。

🎓 まとめ：税金対策で手取りを増やそう

しゃーぴぃ：税金と請求書の基本、理解できたかな？

さーぴぃ：はい！青色申告で年間18万円も節税できるなら、絶対にやった方がいいですね。

📝 重要ポイントまとめ

✅ 青色申告で年間15〜20万円節税（65万円控除）
✅ 経費は年間20〜40万円計上可能
✅ 会計ソフトは月1,500円程度でコスパ抜群
✅ 確定申告は初回3時間、2回目以降2時間
✅ 請求書は毎月末に発行、テンプレート化で5分
✅ 報酬未払いは穏やかに確認→段階的に対処
✅ e-Taxならマイナンバーカードで自宅完結

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